JANIS JOPLIN
ジャニス・ジョプリン
1943 - 1970
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
BIOGRAPHY |
DISCOGRAPHY |
- パール - |
パールとはジャニスのニックネームである。 彼女自身、このニックネームで呼ばれる事を喜んだ。 しかし、美しいニックネームとは反対に、彼女は自分の美人とは言えない容姿にコンプレックスを持っていた。 学生の頃は、キャンパス中で一番醜い奴とまで言われた。 彼女は自分を女と認めない生まれ故郷を好きでないのか、テキサスをつまらない所とよく語っている。 彼女の歌はフォークソングの望郷の思いとは違い、一歩でも生まれた所より遠くへと歌っているような気がする。 安住の地を求めてボヘミアンとなり、しかしその地は見つからず人生をあきらめたような、悲壮感のような物を感じる。 「サマー・タイム」を初めて聴いたとき、まだガキといったほうがいい私でさえ、死にゆく女の姿が思い浮かんだ。 灼熱の太陽の下、ヒールも脱ぎ捨てフラフラと自分の死に場所を求めて歩く女の姿を、思春期の私は想像した。 今回は余りウンチクめいたものは要らない。 未だジャニスを聴いた事がない人で有れば、聴いてもらうだけでいい。 ジャニスの荒々しい声にレイプされ、初めて男になった喜びをあなたは感じるはずである。 |
- 4ドル50セントとマルボロ - |
そんな彼女もやはり故郷に戻っている。死の約半年前に故郷のハイスクールの同窓会に顔を出す。 もう彼女をバカにする人間はいない。 新境地でも見つけたのか、彼女は自身の最高傑作となる「パール」のレコーディングを開始する。 レコーディングも進んだ10月4日、彼女はホテルで死んだ。 手にはタバコを買った時のお釣り、4ドル50セントが握られていた。 傍らには、封の切られていないマルボロが転がっていた。 彼女には遺書が有った。 「(自分が死んだら)火葬にして、灰を太平洋にまいてほしい」というものであり、そしてそれは守られた。 彼女の魂は今も海を彷徨い、海に面していない故郷へたどり着くことは無い。 レコーディングは一曲のみボーカルが未録音だった。 その「パール」に収録のボーカルの無い曲名は「BURIED ALIVE IN THE BLUES」。 邦題を「生きながらブルースに葬られ」という。 |
- 最後に - |
今回はロックスターと言えるかどうか判りませんが、もし主張とかライフスタイルでロックを語るなら、彼女は間違いなくロッカーでしょう。 暴言ですが、つまらないオーバーダビングのプログレの二枚組を長時間聴くなら、ジャニスを数曲聴くだけでいい。 ジャニスを聴かずして死ぬなかれ。 |
BACK | TOP | INDEX |