BRIAN JOHNES
ブライアン・ジョーンズ

1943 - 1969



When This You See, remember me

and bear me in your mind

Let all the world say what they may,

speak of me as you find



自分では結構ストーンズ・ファンだと思っていたのだが、私が聞き始めた頃はミック・テイラー加入後のストーンズ・レーベルの頃からだった。

ストーンズと言えば例の赤い唇のマークがトレンドのように学生鞄やギターに張り付いていたし、自分はリアルタイムのファンだとも自負していた。(今ストーンズ・ファンになってもリアルタイムなんだよね)

で、以前のデッカ時代のストーンズは当時キング・レコードが日本では発売元だったのだが、ある日1.500円という安値で販売された。
この後すぐポリドールに販売元が変わるのだが、キングが最後に儲けようとしたのだろう。。

で、私もキングの盤を買うのだが、この時ミック・テイラーの加入時の「ホンキー・トンク・ウィメン」を聞きたさに購入した
ベスト盤の内ジャケに書かれていた文字が上記の英文。

ジャケットにもブライアンが居た。

THROUGH THE PAST, DARKLY (BIG HITS VOL. 2)

このベスト「THROUGH THE PAST, DARKLY (BIG HITS VOL. 2)」はブライアンの死後に出たストーンズのアルバムでもあり、上の英文が添えられました。


BIOGRAPHY
DISCOGRAPHY




- マルチプレイヤー -


ストーンズ初期、メンバーの中で楽器が一番出来たのはブライアンだった。

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「ローリング・ストーン」1971年8月19日号のキースのインタビューより、

−彼はどんな楽器でも演奏できたよ。そこに楽器があり、それをちょっとばかりいじっていると、そこから音楽が出てくる、つまり演奏できる。といった具合だったし、「サタニック・マジェスティーズ」のいろんな曲でメロトロンをやっているのも彼だ。
「2000光年の彼方に」のストリングスも、あのアラビアふうのリフをやっている「ウィ・ラヴ・ユー」のメロトロンとブラスも彼だ。

<中略>

−ぼくがある朝出かけて、夕方帰ってきたら、ブライアンがハーモニカを吹いていた。ハーモニカも覚えてしまったんだ。
階段の一番上のところに立って、「ほら、聞いてみなよ」と言って、ウーウ、ウーウと吹いてみせた。
ブルースを吹いていたんだ。

「吹き方がわかったんだ。自分でなんとかやっているうちにね。」

 それからブライアンは本気でハーモニカをやりだして、ギターはやめてしまった。ギターを弾くのも以前と同じように好きだったけれども、ハーモニカの方がほうが彼の主要楽器になってしまった。いつもハーモニカを吹いてブラブラ歩きまわっていたものだ−

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つまり、朝手にしたハーモニカで、夕方にはブルース・ハープを独学で吹いていた。という事。

シタールもこなしている姿もカッコイイ。「黒くぬれ!」で有名。「エド・サリバン・ショー」で弾いてる。

ビートルズの「ユー・ノウ・マイ・ネーム」でサックスを吹いているのもブライアンなのは有名な話でもある。

マルチプレイヤーと言えば聞こえが良いが、悪く言えば器用貧乏。

最初は自分よりギターが下手だったキースに抜かれてしまう。

ここで不思議に思うのはオリジナルに気が進まずブルースにこだわったブライアンなのだが、彼の才能が活かされたのがオリジナル曲という事実である。

ブルースが好きと言いながら、ビートルズのメンバーであれば重宝がられたような多才ぶりである。




- 真のローリング・ストーン -


ローリング・ストーンズの本やビデオを見て思うのが、現在スポークスマンがグリマー・ツインズ(ミックとキース)になってしまっていて、デビュー前のブライアンの役割がうやむやになってしまっているという事。

バイオグラフィーの部分を簡単に (私の主観が入るが) 言うと。


アレクシス・コーナーの弟子のブライアンのデビューの為にアレクシス・コーナーを崇拝する若者を集めて、ブライアンの為にバンドを作らせた。

この時点でもミックは不安を覚え、まだ学生のままだし、キースもプロでやれるとは思っていなかった。

マディー・ウォーターズの曲名からバンド名を「ローリング・ストーンズ」と名付けたのは、すでに音楽で身を立てていこうとしていたリーダーのブライアン・ジョーンズだった。


と言う部分をミックとキースの口からハッキリと言って欲しいものだ。

VTRでもブライアンをクビにした時の話をチャーリーあたりはすまなそうに「(ブライアンにとって) かけがえの無いもの」を奪ったと語ってはいる。

ストーンズはブライアンの為に作られたのだ。簡単に1/5扱いでは困るのです。




- 最後に -


ブライアンを贔屓のあまり、他のメンバーを悪く言っていると受取られたらすみません。

ただ、近年のミックの発言で「ローリング・ストーンズの最も音楽的に充実した時期はミック(テイラー)の居た頃だ」というのが有り、ちょっと「オイオイ」という感じでしたもので (私もこの頃が好きなんですが)・・・

(ミックの発言は、ローリング・ストーン誌のジャン・ウェナーとの1995年のインタビューより)

しかし、ブライアン・ジョーンズは紛れも無くロッカーです。

現在、ストーンズが「世界最強のバンド」なのはブライアンが導いたからに他ならないのです。



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